タバコ1箱くれくれおじさん

高校2年の頃仲が良かった6人の友達と、大学になってもよく飲みに行くのだが6人中3人が喫煙者で、私は最近になって始めた

人とタバコを吸いながら話すタバコミュニケーションは案外悪くない

しかし、タバコは高いから吸う量だけは決めておき守る必要がある

周りの人間は友達がいる時だけはたくさん吸うタイプで、このメンバーで遊ぶのは月2~3回ほどなので、その度に1箱のおタバコをお吸いになられる

私は気持ち悪くなるので、7本ほどしか吸わないしそこでやめたくなる

 

友達が喫煙してから1年半経った、とある飲み会での話なのだが、1年半も経っている頃にはかなり依存度が増しており、タバコを吸う期間がとても短くなっていた

そのため、ストックしている箱も2箱である

皆は何も言わなかったが、私はおかしくなっているような気がした(ストレス?)

1件目で1箱と何本か吸い終わり、2件目に突入した

友達はその後もタバコを吸い続け、ついに2箱目を吸い終えた

絶対に吸いすぎではあるし、あまりにも吸わない期間が短すぎる

タバコが無くなって、10分程経った頃、少しずつ友達がイライラし始めたり貧乏ゆすりを始めた

言葉も棘があり、友達に対してはもはや悪口みたいだった

そして2件目が終わりそうなくらいで、限界がきたのか、友達や私のタバコを欲しいと言いだした

そろそろやばいなと思いながら、一本渡そうとするとなぜか眉間にしわを寄せ、気に食わない顔をしていた

二人合わせて2本ずつの4本を渡そうとしたのだが、やはり気に食わない顔をしている

「さすがにもらいすぎ」と私がいうと、「1箱欲しい」と言い出した

1件目終わり後、コンビニで買っていたのを見ていたらしく、その1箱が欲しいらしい

タバコって結構高いから正直人からもらったりあげたりするのが嫌だった

さすがに無理だというと、友達はキレ始めて私に媚びるような動きを見せた

どんなふうにかというと、抱きつき子供みたいな声で「1箱頂戴よー」って感じ

他の友達がかなり引いている中、本人は本気で媚びており、周りの目など気にもしなかった

私としては本気で気持ちが悪いししつこかったけど、怒るのは大人だから違うし、怒っても周りに迷惑になるだろうと思い、「悪霊憑いてるー」と笑いながらごまかした

駅に着くと、終電までには15分程あったため、皆とその間話すことにした(悪霊は憑いたまま)

さすがに皆疲れていたので、憑いている人間を見て気持ちが悪いと思ったのか、「そろそろきもいで」と言ってくれた

すると悪霊は、「おまえらがくれへんからやろ」とキレ出したが、皆ガチで引いていた

顔もだれも笑ってなかった

ものすごい重い空気になり、違う道だった人はすぐに帰った

私もラッキーな事に違う方向だったのでゆっくり抜け出した

同じ方向だった人は知らない(非喫煙者の友達)

悲しいことにもうこの集まりはなくなるだろう

今回ので本当にタバコが怖いものだと知ることができた

ここまで人を変えてしまうのなら、やめたくなる気持ちの方が強く残った

その日からタバコを友達にあげてタバコをやめました